小鳥と恋愛小説家
「どういうことよ………!?これはなに!?
あたしがいない間………あんたどうしちゃったわけ!!?」
「…………。」
あまりにも興奮状態のツバサさんをどうにか人気のない屋上まで連れて来たものの……
ツバサさんはずっとこんな調子でカナくんに掴みかからん勢いでまくし立てている。
「あんたでしょ……!!?
あんたの影響で……カナヤが……こんな…………!!」
そして怒りの矛先はあたしに移り
「…………えっと……その………っ」
あたしは何と言ったらいいのやら……しどろもどろになりながら視線をさ迷わせた。
「…………やめろ。小鳥はまったく関係ない………。
これは俺の趣味だから。」
「…………っ!!」
カナくんはあたしを庇うように自分の背中に隠して、ツバサさんを真っ直ぐに見返した。
「…………おまえが知らなかっただけだ。
俺はずっと趣味で小説を書いてたんだ。」
何も隠すことなくきっぱりとそう言った。