小鳥と恋愛小説家




「……………。」



そして、ツバサさんは俯いていた顔をゆっくりと上げ……………



「…………っ!?」



あたしをギロリと睨み付ける………!



ド迫力のツバサさんは冷や汗ダラダラのあたしに向かって綺麗に手入れされた手を上げ指差しながら低い声を出し話し出す。



「……………あたしがこんなちんちくりんに負けるなんてありえないから…………。

いいこと?おチビさん?


…………全力であんたからカナヤを奪ってやるわ!!」



「……………へぇえっ!!?」



「…………ツバサ………!?」








焦るようなカナくんの声が遠くに聞こえる…………。



ガツーン!と後ろ頭を殴られたような気分のあたし…………。



ここでひっくり返ったとしても許してほしい…………。



ちょー幸せだったのが一転……………



まさかまさかの……………







ライバル登場だ……………!!!










「……………あたしは容赦しないわよ………?

どんな手を使ってもね………!」



「「……………!!!」」









しかも…………超肉食系女子(小説オタク)…………!!!








< 166 / 344 >

この作品をシェア

pagetop