小鳥と恋愛小説家





容赦しない…容赦しないって言った………!



すごい………よもや自分にこんなことが起ころうとは…………。



さすがイケメン彼氏さまを持つってすごい………!



こんな美人があたしなんぞにライバル宣言しちゃったよ………。



それこそ小説の世界じゃないか!?



叶音様じゃないけど、この前読んだちょっとえっちな三角関係もののケータイ小説があたしの頭をぐるぐる回る。



肉食女子なライバルが彼氏にグイグイ迫る……アレ………!!



ツバサさん………どんな手を使っても…って言った…………!



「…………っ!?」



モヤモヤ妄想に埋まっていくケータイ小説オタクの頭の中身……………っ。










「………ぎゃーーっ!!!

ツバサさん……!!


…………そんなハレンチな…………っ!!?」



「…………!?」



いきなり真っ赤な顔で叫び声をあげたあたしの横で、カナくんがビク!と肩を震わせぎょっとした顔で固まった。



「ちょっとっ!?

あたしまだ何もしてないわよ!!?

何言ってんのよ…あんたーーっ!!」



「……………あ゛……。」



そしてツバサさんが、ハレンチって何よっ!?…と真っ赤になってぶちギレていた…………………。










< 167 / 344 >

この作品をシェア

pagetop