Blue sky
始まりは…
『おはよー。』
『おはよー♪』
『宿題やってきたぁ?』
いつも聞こえてくる皆の声。
前はあたしもこれが普通だったのになぁ…
『さきのやつまだ学校きてるよ。』
『よく学校来れるよね~』
『死ねばいいのにね』
今のあたしはこれが普通。
みんなに嫌われてもぉ何カ月になるんだろぉ?
だいたい4カ月ぐらいかな?
もぉ慣れちゃったよ。

あたしは相田 さき(アイダ サキ)。
今年の春、高校に入学したばかり。
普通なら、新しい友達ができたり、新しい生活を楽しんだりするはずなんだけど…
あたしの場合はムリみたい。
あたしを信じてくれる人も、助けてくれる人もいないから…

ドンッ

『ちょっとそんなとこ立ってないでくれる?通行の邪魔。』
あたしが孤立してしまった原因はこいつ。
早瀬 ゆい(ハヤセ ユイ)。
『あんた見ると昔のこと思い出すんだよね。死んでくれない?』
「言いたい事それだけ?もぉ行くから」
『待ちなさいよ!』
はぁ~もぉなんなのよ!
「なに?」
『何であんたいっつも偉そうなのよ。ふざけんな。』
ふざけんな?それはこっちのセリフだっちゅーの!
「あたし別に悪いことしたなんて思ってないし。じゃぁもぉ行くから。」
『むかつく。』
むかつくのはこっちだし!
ゆいのせいでどれだけ私の人生がくるったか…
私は何もしてないのに…───。

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