Blue sky
転校生
今日もいつもと変わらない朝。
校門をくぐると悪口ばかり。
くつ箱につくとシューズがない。
教室に入ると冷たい視線…。
最初は怖かった。
でも慣れってものは恐ろしく、今はもぉ何も思わない。
むしろこれが当たり前だと思ってる。
『おいっ。あんた何平然と学校来てんだよ。』
『この学校からさっさと出て行ってよね。』
クラスの女子グループたち。
ゆいが中心のグループだ。
「辞める理由ないし。何であんたたちに言われなきゃなんないの。」
あたしがあんたらに何かしたかってーの!
『はぁ!?口ごたえしてんじゃねーよブス!!』
あんたに言われたかねーよ(笑)
『みんなー!今日転校生来るんだって!しかもちょぉーイケメンだって♪♪』
ゆいたちのグループの女子の1人が教室に走ってきた。
それ聞いて皆キャーキャー言ってるし。
すごい耳痛い。いったいどっからこんな声出してるんだ。

ガラッ

『皆ー!席つけよー。もぉ知ってるだろぉが転校生が来るぞー!
しかもかなりのイケメンだ★』
『そんなんいぃから早く教室に入れてよ!』
『すまんすまん。じゃぁ入ってきてくれ!』

ガラッ

『黒川 陽(クロカワ ヨウ)。ヨロシク!』
『きゃぁ~~~~~!!』
wwっ!ほんとにどっから声だしてるの!?
頭に響くし…!

『じゃぁ黒川~お前はそこの席に…っておい?黒川?』
…・なんかこっち来てない!?
『先生、俺この席に座ります。』
『じゃぁ黒川はその席な。じゃぁ後は適当に皆で仲良くしといてくれ~。』
っってえぇwwww!?
先生それ普通OKじゃないでしょww!?
あたしの隣になんて座ったら…
『なんでさきの隣なの!?』
『まじさき死ねよ!ブスのくせして超なまいき!』
やっぱり…ブーイングのあらしだ…
何であたしがそんな事言われなくちゃなんないのさ!
なんもしていじゃんか!!!
『俺、黒川 陽。これからよろしくな。名前なんてーの?』
「相田 さきですけど…」
『さきって言うんだ。じゃぁさきって呼ぶから俺の事は陽って呼んでな?』
「うん…」
なんか周りの女子たちの視線が痛い…
本当ありえない…なにもかもが…
でももっとありえないのは、これからだったんだ──。
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop