(短)さよなら




「これ…県大会のメダル?」

「そう。お前毎日頑張ってたし、ほんとは学校で保存なんだけどな?学校で眠ってるよりお前にあげた方がいいかなって」



内緒な?っていたずらっ子みたいに笑いかける先生に私はなんて言えばいいかわからなかった。



「私だけ?だったらもらえないよ。頑張ったのは私だけじゃないし、みんなでとったメダルだよ」



かえそうとしても先生は受け取ってくれない。




「みんな頑張ったよ、だからみんなで相談してお前に渡そうってなったんだ」


「え?」



じわじわと込み上げてくるのがわかる。



「みんなお前に感謝してるんだ。みんなからの気持ち受け取ってやらないのか?」



ポロポロと涙が止まらなかった。



「…いいの?ほんとに貰っちゃうよ?」


「いいよ。ったく泣くなよな〜!!」



泣き止まない私の頭を撫でて笑う先生。





こんなサプライズ泣かない方がおかしいよ。




みんな優しすぎるよ…


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