氷の姫君
幸せな時間
しばらくするとメルフェが入ってきた。

「ダルジェ様、月華様の晩餐はなににいたしましょうか?温かいスープでもつくりますか?」

「いや、月華は温かいものは・・・」

「大丈夫です!」

「月華?」

「雪女でも温かいものは食べられるのよ?」

そういって月華はくすくすと笑いだした。

「そうか。てっきり雪女は熱いものがダメなのかと思った。」

「確かに炎などを直接体に触れさせられると溶けてしまうわ。だけど料理とかの温かさなら大丈夫!」

「でわ、炎などに気をつけますわね。」

そう言ってメルフェはお辞儀ををした。

「ダルジェ様。晩餐の前に月華様の髪の毛をセットして差し上げてもよろしいでしょうか?」

そうメルフェに言われて私は近くにあった顔が写るものに顔を写してみて驚いた。髪の毛ぐちゃぐちゃ・・・・

「そうだな。でわ頼む。」

そう言ってダルジェは部屋から出て行った。
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