氷の姫君
「ねえメルフェ?ダルジェはいつも忙しいの?」

「あの方はお忙しい方よ。今日みたいに家にいる方が珍しいもの。」

「ふうーん。」

あなたが心配だから家にいたんだけどね。
その言葉をそっと胸の奥にしまいこんだ。

「さあ、どうぞ。」

「うわあ~ひろい・・・」

「一人で大丈夫?」

「うん。」

「じゃあ私は外で待っているわね。」

そう言って扉を閉めて出て行ったメルフェ。
広いなあ・・・

まじまじと周りを見渡した。
それから浴槽に片足を入れた。

「熱っ」

お湯に入った瞬間熱くて飛び出してしまった。

私は霊力でお湯の温度を下げた。

「これでよし!」



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