眠れぬ夜は君のせい
どうして?

どうして、衛藤さんが?

そう思っていたら、部屋に入ってきた衛藤さん。

「あの…どうして…」

どうしてきたの?

呼んだ訳じゃないのに。

「寂しいって、言ったでしょ?」

ベッドに腰を下ろし、私と視線を合わせる衛藤さん。

言ったと言えば、言った。

「本当は、理由があるんでしょ?

自分のことに手がいっぱいだって言ってたけど、本当は他に理由があるんでしょ?」

顔を覗き込むと、
「そうなんでしょ、萌波」
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