眠れぬ夜は君のせい

├眠れない夜はあなたを思った

――ああ、まただ。

夜中に目が覚めた。

何故だかわからない。

でも目覚めてしまった。

最近、こんなことが多くなってきた。

「…不眠症、かしら?」

夜中に目覚めたって、何にもないのに。


「萌波さん」

その声に視線を向ければ、衛藤さん。

今日も衛藤さんは学校まで私を迎えにきた。

自分の仕事もあるのに、ヒマなものである。

でも、それが楽しみだって思っている自分。
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