眠れぬ夜は君のせい
桜子さんは今気づいたと言うように慌てた。

「素敵な名前だなって思ってたから。

桜が入ってて、すごくキレイだなって。

私も名前に桜が入ってるから、何か親近感を感じちゃって…。

ハハッ、何言っちゃってるんだろうね」

「別に、いいっすよ」

俺は言った。

「俺も浜田さんの名前、いいなって思ってましたから」

声に出して、
「俺も……名前で呼んでいいっすか?

桜子さん」

初めて、名前を呼んだ。

そのとたん、春がきたみたいに俺の心が温かくなる。
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