眠れぬ夜は君のせい
姉弟?

年の差ありの恋人同士?

それとも……不倫カップル?

どちらにしろ、わからない。

「まあとにかく、今日はありがとう、桜介くん」

「いやあ、それ言うのは俺っすよ。

俺がありがとうです」

「律儀なのね、桜介くんって」

桜子さんは春のような笑顔を見せた。

「それよりも……大丈夫、っすか?」

「何が?」

「………時間」

こんな単語、言いたくないと思った。

言ったら、桜子さんと過ごすこの時間も終わりなのに。
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