眠れぬ夜は君のせい
。+゚健次Side゚+。

久しぶりに見た。

桜子の笑った顔を。

「俺、桜子さんが作ってくれるんだったら何でもいいっす」

「じゃあ、今日は食パン1枚にしようかしら〜?」

「すみません、言い過ぎました」

桜子を笑わせているのは、他でもない。

あいつ、神代桜介なのだから。

「――僕は、何をしたんだ……?」

呟くけど、誰も答えてくれない。

僕は、桜子に何をしてあげたのだろう?

彼女が僕と一緒にいて、笑っていた時があっただろうか?
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