眠れぬ夜は君のせい
「今のあなたは、欲しいおもちゃが手に入らなくてだだをこねている小さな子供と一緒です。

いや、それ以下かも知れません。

かわいそう過ぎて、同情の言葉すら見当たりません」

瑠香は背中を見せる。

「また桜介と桜子さんに手を出そうと思ってるんだったら、私が許しません。

あなたのやったことをケーサツにも、マスコミにも、あなたの職場にも、みんな言ってやりますから」

それだけ言うと、瑠香は僕の前を去った。

だんだんと遠くなる、ブーツの音。

僕は、ただその音を黙って聞いているだけだった。

。+゚健次Side゚+。END
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