狂愛‐キミガスキ‐


――――ギィーッ


私が久しぶりに塀に囲まれた


少年院からでると空は夕焼け色に


染められ、それに見いっていると…


「みうーー」


後ろから私を呼ぶ声がして


振りかえると少し大人っぽくなった


お兄ちゃんがいた。


「おにーちゃん…」


私はお兄ちゃんに駆け寄り、抱きついた。


「美羽~、道端で抱きつくなよ…」


「だって…」


「はいはい。…おかえり、美羽。」


「ただいまっお兄ちゃん!!」


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