中2のアンタと高3のアタシ
「てか横山遅い…」
もう30分はたっている。
「お前すっぽかされたんじゃねえの?」
生意気な口を叩く羽柴ブラザー。
「あいつはそんな奴じゃないよ。」
あたしは横山に特に好意を抱いてるわけではない。
「そいつのどこを見てそんなことが言えるんだよ。お前さ、少しはいろいろ習得しろよ」
は?
「あんたまだ14だろうが」
羽柴ブラザーはアタシをきつく睨み付けた。
すると携帯に着信。
横山からだ。
「もしもし。あんた遅いよ?何してんの」
横山はここから一キロ以上離れたところまで自販機を探しにいったらしい。
「…馬鹿かあんた」
そして道に迷ったらしい。
ほんとに馬鹿なやつ…
電話がきれたところで
隣のやつにも話した。
「は?そいつ馬鹿だろ…」
ブラザーも口元を緩ませうすら笑いを浮かべている。
「アタシもそう思う。しゃーない、迎えにいってくっか」
アタシは立ち上がる。
「その馬鹿を探しにいくのか?」
「当たり前だろ。いくら冷徹なアタシだって恩はきちんと返すよ?」
「何の恩だよ」
「買い物についてきてくれた恩」
アタシはもう走り出していた。
彼はそこにボーッとしていながら走り出したアタシを見つめていた。