山荒の鳴く夜
長州派維新志士。

椿は裏方役の人斬りという長州派の末端だが、それでも目の前に座るこの男の名前は知っている。

何しろ長州派の事実上の頂点なのだから。

桂 小五郎。

後の『維新三傑』として西郷 隆盛、大久保 利通らと並び称され、幕末から明治時代初期に活躍した武士にして政治家。

明治に入ってからは『木戸 孝允』と改名し、幕末から明治にかけての混乱期にあった日本を立て直す為に尽力した。

聡明でありながら剣術の腕も立ち、神道無念流免許皆伝としても有名。

生涯で剣の勝負に負けたのは、坂本 龍馬ただ一人だけという強さも誇る。

< 23 / 101 >

この作品をシェア

pagetop