1ミリのキセキ
とりあえず家を探すことにした。


ボロくても、
キッチン、お風呂、トイレがあれば何処でもいい…。


路上で生活するよりマシであれば、
それで良かった。


私は銀行からすぐのアパートを見つけた。


空き部屋ありの看板が目に入る。


外装もクリーム色でそんなに悪くない。


私は迷うことなく書いてあった電話番号に電話した。


…そういえば携帯はポケットに入ったままだった。


死ぬときに身につけていた物は
この世界に持ってこれるのだろうか…?


分からないことを考えても意味なんてないか…。


電話で指定されたビルに行くと言われた通り三階に不動産屋があった。


ミア「…さっき電話した天音ですが…。」



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