二つの恋
席に着くと新が私に喋った。
『中島とどうなったんだ?』
新は凛ちゃんと私のことを心配してくれていたようだ。
「なんか前より絆が深まった感じがしたんだ。」
『よかったな。』
新はそういいながら私の髪をくしゃくしゃっと撫でた。
キュンキュン…。
「うっ、うん。」
『新!桜ちゃんを新だけのものにするなよ!』
『それくらい分かってるって…。』

『良かったね!桜ちゃん!』
そういうと琢磨君は王子様スマイルを私に放った。
キュンキュン…。
「うん…。」

ドキドキしすぎて56時間目は授業が受けれなかった。
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