四王寺学園記
「じゃ、行ってくるわ。」
今日の相沢の服装はもちろんスーツだ。しかしスーツだからと言って堅苦しい訳ではない。黒を基調としたスーツは相沢の体にフィットしていてスタイルの良さが目立っている。ネクタイはわざと緩めに締めてパーティー感が出ている。
「はい。あ、待って下さい会長!これつけるの忘れてます!!」
そう言ってテーブルの上に置いてあった腕輪をとる。
「(…え、これって…。)」
その腕輪は相沢がさっき楓にくれたチョーカーのデザインに酷似していた。見るからにペアのものだ。
「ああ、忘れるとこだった。サンキュー。じゃ、また会場でな。」
ちゅ、
「い、いってらっしゃい…。」
楓の額にキスをして相沢は走って部屋を出て行った。
「天然タラシが……!」