四王寺学園記





「じゃ、行ってくるわ。」

今日の相沢の服装はもちろんスーツだ。しかしスーツだからと言って堅苦しい訳ではない。黒を基調としたスーツは相沢の体にフィットしていてスタイルの良さが目立っている。ネクタイはわざと緩めに締めてパーティー感が出ている。


「はい。あ、待って下さい会長!これつけるの忘れてます!!」


そう言ってテーブルの上に置いてあった腕輪をとる。



「(…え、これって…。)」
その腕輪は相沢がさっき楓にくれたチョーカーのデザインに酷似していた。見るからにペアのものだ。



「ああ、忘れるとこだった。サンキュー。じゃ、また会場でな。」



ちゅ、



「い、いってらっしゃい…。」

楓の額にキスをして相沢は走って部屋を出て行った。


「天然タラシが……!」


< 63 / 164 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop