金星
『何人目だっていいじゃん! 思い出させないでよ(#゚Д゚)』


ちょっと怒らしてしまったようだ。


『そんなヘコんでるの? お前別れてもどーせすぐ新しい彼氏できるんだべ?』


カツカツ、と黒板に方程式がチョークで書き出されていく音が響く。


眠たいながらも俺はそれをノートに書き写した。


まわりのクラスメイトたちがシャーペンを動かしている様を、

俺もまわりから見ればあんなんなのか、と思いながら、時をすごした。





優奈からの返信は、なかった。




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