金星
体だけの関係 by jum
結局音楽の授業はサボることになったため、

再び教室にて4時間目、数学。


半分眠りかけていたら、ポケットで携帯が震えだした。


『さっきの、誰にも言わないでよ!』


優奈からだ。


ちらっと俺は隣の席を見た。

優奈は何もないかのように黒板に集中していた。

が、右手は机の中に突っ込んだままだ。


ぷっと俺は吹き出しそうになり、

『言わないよ。あいつ何人目の彼氏?』


優奈と同じように右手を机の中に突っ込んで俺もメールを打った。
< 17 / 358 >

この作品をシェア

pagetop