金星
「ほら、やっぱすぐ次の彼氏できるんじゃん」


耳障りな低いトーンの声がすぐ横から聞こえてきた。


「は? 別に彼氏でねーし!」


その声のほうを向くと、潤一がいた。

うぅわ、めんどくせぇ。


「俺のことスルーしてるっしょ」


「別に」


「まあまあ、ちょっと来いよ」
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