金星
いじめ by yuna
ヨシヤと付き合い始めて2週間が経った。


「こっちおいで」


「うん……」


二人であたしの部屋で中間テストに向けた勉強をしていたはずだったけど――。


お香の甘い空気にふわっとヨシヤの香りが混ざる。


ヨシヤが部屋に来たのは3回目。


今日はパパとママは結婚記念日の旅行に出ている。



「優奈、好きだよ」

「あたしも……」



――ヨシヤは遊び人だけど、彼女は大切にするタイプ。


タケルの言っていた通りだと思った。



「……んっ」



その細くて長い指が、あたしの体を熱くさせていく。


「もっと声出して」


「やだよ~、恥ずかしいよ」

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