好きでした・・・ずっと・・・〜幼なじみ〜
雄の足の上は居心地がよかった。なんだかいい匂いがしてその場所が大好きだった。
「ただいま。志穂ったらまた雄輝君にひっついてー。ごめんなさいねー。」
「いえいえ。全然大丈夫ですよ。」
雄はいつも笑顔でそう答える。
「だって雄がおいでって言ったもん!」
「志穂!雄じゃなくて雄輝君でしょ!」
お母さんはわたしが雄って言うたびにそう言った。
でもわたしは呼び方を変える気はなかった。
「雄〜。雄って呼んでいいよね?」
わたしはそう言って雄の顔を覗きこんだ。
「なんでもいいよー。」
お母さんはやれやれとため息をつきご飯の支度を始めた。
「雄輝君よそ見してると俺勝よ!」
弘兄は本気でゲームをしている。
「負けないもんねー。」
雄は楽しそうにゲームをしていた。