甘い罠
目の前には…
麗と庵が私に覆い被さっている。
………
二人ともまさか…
本気じゃないよね?
背中に冷や汗が伝う。
…今…
私、下着姿だし!?
向こうは上半身裸だし!?
いつでもOKな格好なわけですよ。
………。
麗と庵の目を見る。
すると、二人は私をジッと見つめてくる。
「ほ、本気じゃないよね?」
まだ信じられない私は恐る恐る二人に聞いてみる。
「「…俺等が本気じゃないとでも?」」
麗は片方だけ唇の端を上げて悪っぽく笑って、庵はフッと余裕な笑みを見せた。
…なんか…
き、危険な感じ?