甘い罠
「ねぇ?庵。その…昨日、私、何があったか全員覚えて無くて…。
だからその…今のこの状態は何なのかなぁ~?って思ってるんだけど…。
昨日、何かあった?」
尋ねている内容が内容なので、恥ずかしくて庵の顔を見る事が出来ないので下を向く。
すると、庵は―――――
「…え。覚えて無いの?あーまぁ、姫華、すげぇ酔ってたしね。しょうがないか。
…可愛ぃかったよ?姫華。
昨日、俺、ドキドキした。」
と抱き締めてきた。
…可愛ぃかったって…
――ボッ――
庵の言葉に一気に顔が熱くなる。
…絶対今、顔が真っ赤だ…。
顔を慌てて両手で隠す。
「姫華…。」
庵は私の両手を掴む。
…?
何…?