《短編》決戦は2月14日
今好きな子って言った?
言ったよね。

彼女がいないからって好きな子がいないとは限らないよね。彼女がいないって舞い上がってたあたしはそんな初歩的な事を忘れてたんだ。



一度上げた顔をまた下げてしまった。
やっぱりショックだよ。でも、これ以上泣いてたまるか、これ以上子供でいたくない。唇を噛んで耐えた。

そして顔を上げて出来る限りの笑顔を見せた。


「そっか、先生その好きな子と上手くいくといーね。頑張ってね。」


分かってた。先生のような素敵な人があたしみたいな子供を相手にするわけ無いって…でも、
でもね、あの人を振ったって聞いたとき、少しね、ほんの少しだけ期待しちゃったんだ。
バカだよね…恥ずかしいよね…身の程わきまえろって感じでしょ?

だからね、これがあたしの精一杯なの。
あたしみたいな子供じゃなくて、先生に釣り合う人と幸せに成って欲しいって、思ってるから…。


サヨナラするね。


「じゃ、先生帰るね。バイバイ。」

そう言うと向きを変え勢いよく走り出した。





先生大好きでした…。



サヨウナラ……





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