双子月
「スケート、どうしよっかなぁ…」
12時に光弘が迎えに来る約束だ。
今、既に11時半。
まだパジャマでボーっとしていた朋香は、気持ちを切り替えようと、とりあえずベッドから降りた。
洗面所で顔を洗い、クローゼットを開けた。
三段ボックスの一番上にはタオル類、二段目には下着類が入っている。
朋香は何となく三段目を開けた。
紙袋が入っている。
そう、三段目には紙袋。
それはいつもの事。
間違いない。
だから気にしない。
三段目を閉じて、二段目から下着を取り出し、着替えを始めた。
今日はメイクのノリも悪い。
寝不足なんだろうか…?
睡眠薬も、朋香の睡眠障害には適わないのか。
睡眠薬を飲んでもこれでは、たまったもんじゃない。
林クリニックに通い始めて1年半。
ようやく薬の血中濃度が朋香の身体の中で安定してきたはずなのに、どうしても気だるさが残る時がある。
しかもそれが週末に多いから困ったモノだ。
「学校に行く方が気分的にマシってコトなのかなぁ…」
1人で不思議に思いながら着替えを進めた。
12時に光弘が迎えに来る約束だ。
今、既に11時半。
まだパジャマでボーっとしていた朋香は、気持ちを切り替えようと、とりあえずベッドから降りた。
洗面所で顔を洗い、クローゼットを開けた。
三段ボックスの一番上にはタオル類、二段目には下着類が入っている。
朋香は何となく三段目を開けた。
紙袋が入っている。
そう、三段目には紙袋。
それはいつもの事。
間違いない。
だから気にしない。
三段目を閉じて、二段目から下着を取り出し、着替えを始めた。
今日はメイクのノリも悪い。
寝不足なんだろうか…?
睡眠薬も、朋香の睡眠障害には適わないのか。
睡眠薬を飲んでもこれでは、たまったもんじゃない。
林クリニックに通い始めて1年半。
ようやく薬の血中濃度が朋香の身体の中で安定してきたはずなのに、どうしても気だるさが残る時がある。
しかもそれが週末に多いから困ったモノだ。
「学校に行く方が気分的にマシってコトなのかなぁ…」
1人で不思議に思いながら着替えを進めた。