真面目ちゃんに愛の魔法を
「あんたそんなに
バカやった?」
電話でそう言ったのは
大親友の
西島 菜摘だった
(そんなバカとまで
言わなくても)
「だって…ねぇ…」
「だってもクソも
あるかー
あんな好条件な男
いないよ?」
(どこが好条件なんだ?)
「成績良し、運動良し、性格良し、顔良し、
家柄良し、クラスの
女子からモッテモテで
人望あついよ」
「へぇーー」
(そうなんだぁぁ)
「それにしても
学校は勉強するとこ
っていつの時代だよ
柳の下の戦時中の
幽霊か
三つ編みか
白い着物か
真面目ちゃんか
興味ないとか
言い過ぎだし」
《読者様
意味不明ですが
少々お付き合いを》
「そうゆう目線で
星野くんのこと
見たことなかったし
てゆうか付き合いたい
って考えたことないし」
「少しは考えなさい」
そう言って菜摘に
勝手に電話を切られた