華麗なる反抗期
わたしはクラスの人たちに冷やかされながら廊下を綾三月先輩と一緒に歩く。
そんなクラスの目も気にならないほどに、わたしは嬉しくて、緊張していた。
そして、さりげなく、
せ、先輩と手、つないでる!!
やばい、鼻血出そう……(それでもヒロインなのか?
先輩の背中は、大きくて、頼もしい。
「…………」
ふと、いつか見た羽夢の背中と重ねた。
い、今は思い出さなくていいでしょ!!?
そう思いつつも、なんかモヤモヤした気持ちになった。
わたし、何考えてるんだろ……。
憧れの綾三月先輩と一緒に歩いて、手までつないでもらってるのに……。
そんなわたしに、罪悪感を感じた。