苦しみの(涙)









「りゅ……う………じゃ……?
くっ…!!」



痛みが呼吸さえ邪魔して、しっかり息ができない。


ハァハァハァハァ





「りゅうじゃ?」


兄者の方がその言葉を反芻する。




「まだその名で言っていたのか。」



あの人は懐かしむような表情を浮かべていた。
































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