薬指~未来への誓い~
それからの私たちは


智哉は大学3年生で講義がない日は昼間ジムに来ていたから会う回数が多かった。


ジムで会う度に話をするようになって、

それから、ジム帰りにたまに一緒にお茶するようになって、

いつの間にかメルアドを交換して…。



もちろん、私が既婚者だという事は智哉にも伝えてあったのに……。

ある日、いつものように私は黙々とバイクを漕ぎ終わり、汗を拭きながら休憩室に行こうとしてたら後ろから肩を叩かれた。


『!!!ビックリした~!!』

『ゴメンゴメン~』

智哉だった。


私たちは休憩室で一緒に話ていた時、


『倖知ちゃんは走ってる時、怖い顔してて別人みたいだよ。さっきだって話かけたのに無視しただろ~??』

『話かけられてない~!!』

『ほら、気づいてない…』


本当に気付かなかった。
汗を流してる時は、何も考えたくなくて夢中なんだ。


家に帰れば、私が血を流した階段の所で胸が締め付けられる……

部屋に入れば、ガランとした空間がまるで自分の心だと錯覚してしまう……

真吾が仕事から帰れば、真吾に対してどう接したらいいか分からなくて苦しくなる……。。



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