薬指~未来への誓い~
私は、何があったのか…



幸せだった挙式の事、由樹が来た事、真吾と由樹の過去の事、私が両親に謝った事……


全部全部を彩に話した。





途中でまた泣けてきちゃってうまく話せなかったけど、
彩は最後まで頷きながら聞いてくれた。





話終わった私に彩は…




『そっか…。でも倖知は最後まで笑ってたよね。頑張ったね』



ニコッと笑って私の頭をポンポンッと軽く撫でてくれた。



これじゃ本当にお母さんに甘えてる子供だ…。






『真吾クンは私が連絡するまでどこかで時間潰してるって。どうする?』

『…まだ、会いたくない』

『そっか…。じゃあ、連絡してくるから、ちょっと待っててね』


彩が携帯片手に外へ出て行こうとしたから…

『帰っちゃやだ!!』

子供のようにすがりついた。


彩は少し驚いた顔をして振り向いて、またニコッて笑う。




< 51 / 235 >

この作品をシェア

pagetop