薬指~未来への誓い~

『おじさん…どうしてかな?』


あんなに元気いっぱいな人だったのに……。



彩のお父さんはトラックの運転手さんで、身体も大きくて一見コワモテに見えるから近寄り難い感じなんだけど、

ニコッと笑った顔にはえくぼが出来て、私たちがまだ小学生の頃なんか、一緒に公園でジャングルジムに登って私たち以上に 
はしゃぐカワイイお父さん。


私が最後におじさんに会ったのは、ほんの3日前。



いつものように彩と登校中歩いてたら…


―…プッ、ブブー!!



後ろから車の低く響くクラクションの音が聞こえた。


振り返ると、信号待ちのトラックに乗ったおじさんがいて、
いつものえくぼ笑顔で手をふっていた。


『もぉ、恥ずかしいなぁ!!』

そう言ってまたスタスタ歩いて行っちゃった彩だけど、顔はにやけてたもん。

本当は嬉しいくせに♪




『行ってきま~す♪♪』


私はずっとニコニコ手を降ってくれてるおじさんに、恥ずかし気もなく大きく手をふった。




『倖知!!先行くよ!!』
『待ってよ~!!!!』


朝からテンション高く学校へ向かったんだ。


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