little girl



すとん、と
黙って少年の隣に座る。



「…もう一回、歌って」

お願い、と呟く。


「…なんで?」

「…聴きたい、から」

「…」



なんとも言えない
顔をしながら、

有無を言わせない
わたしを見て、


ふっ…と息を吐き出した。


―そして


彼は優しく、丁寧に、

唄いだした…

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