little girl



ぴたり、と
わたしは動けなくなった。


けれど、気付かずに、
彼は話しを続ける。



「別に…俺はそんなすげぇこと
してないけど…」

長いまつげを伏せる。

「他人に…おまえに
そんな必死に誉められて、

悪い気はしねぇな」

…と言った瞬間―

彼は、



―反則なほど美しい
笑みを―



わたしに向けた―









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