一夏の思い出。

一緒におふろ。






ボディタオルに泡をたくさんつけた夢汰は、どこかニヤッとしていてイヤな予感がした。


そしてそのイヤな予感が見事に的中!


「ちょっと、夢汰!
何、胸ばっかり洗ってんのよ!」
あたしは夢汰に文句を言った。
だって乳首が擦れちゃうんだもん。

「えー、いいじゃん。
それより萌依ってば乳首たってるよ♪感じとるん?」


「なッ!何よ、夢汰が乳首ばっかり擦るから!」


「えー、
俺は普通に洗っとるだけや。」

と、ニヤニヤしながら言ってきた。
これ以上言い合うだけムダだと思って、あたしは素早く頭を洗い、お風呂をあがった。

夢汰は、待てよー、と言っていたけど、そこはシカトしておいた。

「もう寝るからー、
おやすみ。」


まだお風呂に入っている夢汰に向かって言って、
返事も聞かないまま、
あたしは上へ行って寝た。








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