Blood smell 2
修二は無事なのかな…



私を襲った集団は
間違いなくヴァンパイアの追手


学園長先生や愛子さん…
二人は無事だろうか…


私をかばった事で
罰せられたりしないだろうか?



ヴァンパイアは規則に厳し一族

その規則を破るものには
容赦なく罰が下る


それは
過去に痛いほど思い知った…


暗い過去を思いだし
急に背筋に悪寒が走った


「修二…。」


小さくつぶやいた言葉


いつも怖い時や不安なときは

『大丈夫。』

そう言ってくれた

でも…
今は一人…


膝を抱えて
自分自身をしっかりと
抱きしめた時


静かに
木戸が開いた
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