Blood smell 2
「じゃあ、俺は先に行くけど
気をつけて…。」



「うん。
行ってらっしゃい。」


「行ってきます。」



修二を見送った後


私も専門学校へ向かった




学校は
マンションからほど近く

徒歩で通っている



「冴。おはよう。」


「おはよー。」


教室に入ると声をかけてきたのは
同じ学科の加奈

明るい性格の加奈とは
入学式で出会って
すぐに友達になった



「ねー、レポートやってきた?」


「うん…。
一応やったけど、自信ない…。」


「氷室先生って
けっこう厳しいから参るよね。」
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