Blood smell 2
「どうしました?
中野さん?」


氷室先生の声に
私はハッと我に返った


私以外はみんな提出を終えた様で
席に着いていた



「…すみません。」


「しっかりしてください。」


「はい。
すみませんでした。」


氷室先生の氷の一瞥を受けて
私はそそくさと席に戻った



なんだったんだろう…


あの気配…


視線?



でも

私が覚えている中で
同じような気配を感じたのは

二度…



一度目は
エリザベスの時



二度目は
ダンの時…


いずれにしても

私は大けがを負った



思い出すと
無意識に
体が震えだす…
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