魔法学園ユートピア
パシュッ、パシュッ、


映画でも聞いたことのあるサイレンサー付きの銃の音。


ドサドサッ、

2人の人狼は男に戻り地面に墜ちる。

「あいつらも人狼か?」

銃を撃った男2人とその後ろに立つ一人の男。


「学園長とクリスが!?」


幸大は窓から飛び降りて中庭に行った。


「おや、早かったですね。」

「てめぇらも人狼か?」


幸大は学園長とクリスを後ろにして男達と対峙する。

「そうです。」

「何か用でもあるのか?」

「…こう言うことです。」

カチャッ、

少し形の変わっている銃を幸大に向ける。

「何だ、そりゃ?」

「私はこのまま貴方を撃っても良いし、貴方が避けて、本来のターゲットである後ろのお二人を撃ってもいい。

これは魔法を無効化しますから誰か死ぬでしょう。」


「幸大君、逃げなさい!」

学園長が前に出た瞬間。

男が引き金を引く。


バシュウッ、


「幸大君!?」

学園長の前に幸大が立っていた。

「何だ?

身体の、ちか…ら…が」

幸大が気絶した。


「これだから、雑魚は片付けやすい。

これは魔力を吸収して銃に溜める道具ですよ。」

バキィンッ、

持っていた銃が割れた。


「これはこれは。

銃の魔力貯蓄量を越えるほどとは。」
< 103 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop