魔法学園ユートピア
校舎内


「幸大!

そろそろ消火器がなくなりそう。」

亜紀は消火器を噴射しながら校舎を進む。

「じゃあ、これを使え。」

新しい消火器を渡す。


「一体どこから、」

「そこにあった。

学校ってのは規則で必ず消火器が置いてるんだよ。」


「あっ、そう。」


「この部屋だ。」


バタンッ、

勢いよくドアを開ける。


「どうも。」

「岡田先生!?」

「狭山先生、時間がありませんから単刀直入に言います。

俺達と行く気はありませんか?」

「行くって、何処にですか?」


「…。

強いて言うなら、

俺のハーレム。」


「…。

岡田先生、きっと多くの女性から反感を買いますよ?」


「他の奴はどうでも良いです。

狭山先生がどうなのかが重要です。」



「私、しつこいですよ?」

「問題ありません。

むしろ、そのくらいで良いです。」


「じゃあ、行きましょう。」

狭山がドアを向く。

「でも、結構人数がいるわよ。」

ドア付近を固められないようにしていた亜紀が言う。

「亜紀、次は俺が先に行く。

遅れるなよ。」


シュゥゥウ、

発炎筒に火を点けた。


「発炎筒ってマッチみたいに火を点けるんですね。

初めて知りました。」

狭山が感心する。

「それはいいから、ついてきてください。」

「出口は固められて無いな。


よし、亜紀、消火器を使いきるまで噴射しろ!

狭山先生もそこにあるの使ってください!」
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