魔法学園ユートピア
「それは、何か不味いんですか?」

「そうねぇ、自分でコントロールできてるし、大丈夫ね。


ただ、魔力を溜めすぎて魔法が暴発しないように気をつけてね。」

「解りました。」

「今度は、右手だけじゃなくて身体中に力を送る練習ね。

私がレクチャーするわ。」

「あの、私達もご教授願いたいですわ。」

神宮寺が言う。

「それでも良いけど、後で幸大君に手取り足取り教えてもらえないわよ?」

「べつに構いませんわ。」

「神宮寺さんはそうでも、他の人は違うみたいよ?」

「え?」

「お兄さんに教えてもらいます。」

「僕も授業の時に皆と一緒でいいです。」

「まぁ、私も魔法の授業で良いかな。」

奈都、石動、亜紀が言う。

「どうする、神宮寺さん?」


「…私もまたの機会でいいですわ。」


「じゃあ、幸大君、始めましょ。

まずは、ここに、魔力をためて。」


胸に触れる。


「いや、触られると集中が…」

「咄嗟に何か起きた時でも使えるようにした方が良いわ。」


「…。」

「ほら、ここに魔力を集めて。」

「解りました。」


魔力を溜める。

「なかなか、スピードが上がってるわね。」
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