魔法学園ユートピア
「俺が、ですか?」


「もちろん。

一般の人だと危険だわ。

それに、魔法使いとはいえ私は女よ?」


「…わかりましたよ。」

幸大が身体中に魔力を巡らす。

バチンッ、

奈都を目掛けて飛んできた水を幸大が手のひらでガードする。


「相手は3人ですね。

そのうち二人が改造した水鉄砲を持ってます。」


「幸大君。

とっちめなさい!」

「アイアイサー、っと。」


幸大がプールの上を走り出す。




「おい、次はどいつ狙う?」

「さっきいたスレンダーな女二人を狙おうぜ。」

頭を出して相談する二人と、水鉄砲に水を補充する奴。


「ホラよ。

水、入れたぞ。」

「いや〜、お前天才だね。

水鉄砲をここまですごくするなんてな。」

「早く行こうぜ。」

「ああ、次はスレンダーな女だな?」

「ああ。」



「それはもしかして、亜紀と学園長のことか?」


「あ?

何だ?…って、水の上に!?」


「俺の女たちに手を出したらどうなると思う?」

「どうなるんだ、よ!」


二人が水鉄砲を向ける。


「さっきは、奈都も狙われたからな。


てめぇらのちんけな水鉄砲と、

俺の魔法の指鉄砲、

どっちが強いと思う?」
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