魔法学園ユートピア
「そう言うことよ。

じゃあ、私は帰るわね。」


「学園長、クリスは?」

「女子寮に荷物は運んであるわ。」

「…寮監の俺には何の相談もなく決められてるって…」

「シショー、私もシショーと同じ場所ですか?」

「そうとも言えなくもない。」

「?」

「確か、最後は奈都と亜紀だよな。

お前らの部屋の隣だな。


今、鍵を取ってくる。」




幸大が鍵を持ってくる。

「クリス、これが家の鍵。

こっちは合鍵だ。

どっちも無くすなよ。」


クリスが眺める。

「シショー、あげます。」

合鍵を渡される。

「いらんがな。

俺は寮の全ての鍵を管理してるんだっての。」

「そーですか。」

「そもそも、合鍵があっても使わねぇ。」


「…。」

クリスが目に見えて落ち込む。


「ったく、クリス、俺の部屋には遊びに来て良いから。」


「ホント!?」

「ああ。

こいつらもいるがな。」


「シショー、約束ですよ!」

「好きな時に来い。

奈都、亜紀、クリスを案内してやってくれ。」

「私達、言葉が…」

奈都が言う。


「クリス、いいか?

今からこの二人がお前の部屋に案内してくれるからな。」

「わかりました。」


「じゃあ、頼むな。」

「でも、生徒手帳が無いと…」

「…確か、教員パスがあったな。」



幸大が持ってくる。

入り方を教えて、無事に部屋に向かって行った。



とある少女の部屋


「お父様からですわ、珍しい。」

少女は手紙を読む。

「そんな…。」
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