魔法学園ユートピア

夜中、

幸大はしばらく神宮寺の部屋に隠れていた。

「犯人は現場に戻るって言うしな。」


幸大が隠れる。


そこに現れたのは、

「まだ、いないわね。」

学園長だった。


そして、

「ぐるるるる、」

割れた窓から狼の姿が。


「ごきげんよう。

かしら？」

「ぐるるるる！」

「怒ってるの？

まずは、貴方の姿を見せなさい。

狼男、

ウルフマン、よね？」


狼が一瞬にして人間になった。

銀髪の外人だ。

「やはりね。

貴方は、誰の命令でここに来たの？」

「言えねぇな。」

「そう。

まぁ、予想はついてるわ。」

「ほう？」

「ローマ聖教でしょ？」

「さぁな？」

「プライドの高いと言われる狼男を支配下に置き、まるで強盗のようなことをさせる。

イギリス聖教であれば、狼男さえも異端の者。


でも、ローマ聖教はとある恐怖に怯えるあまり、異端の者である狼男を使役する。」


「…。」

「とある恐怖に、それは、

吸血鬼。

違うかしら？」


「あんたには、手を出すなと言われてたが、知られ過ぎると厄介だ。

あんたはどこまで知ってる？」