マイ・シュガーランド


『結婚願望はあります。子供も好きだし。
でも、この先どうなるかわからない不安もあるし、なかなか踏み切れないかも。
あ、でも、この人だ―ってビビッときたら一気に踏み切る。
変なとこで突っ走る男なんで。』




・・・んん?



柘植さんは…

ビビッときたってこと?
わたし、に?

いや、でもわたしとはハグしかしないって宣言してたし…

それじゃ、子供できないし。



模範回答を心得てる柘植さんだから、真に受けたらいけないんだけどね。



まだ、彼女がいた頃の話しなのかな?

このマンションもきっと彼女のためだし…

・・・いつ、別れたのかな…



「・・やっぱり…
知らないことだらけ。」



溜め息をついて、雑誌をとじた。


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