マイ・シュガーランド



「あいつ、ね…


出会った高校のときにはすでに一人暮らしして自立しててさ。



なにも知らなかったから、羨ましいなー、なんてからかってたけど…



あいつから聞かされた過去は・・

今、思い出しても胸が締め付けられる…」




支倉さんは、下を向いたままゆっくりと言葉を選びながら話す。



「俺やツトム、相方の赤津には少しずつ心を許してくれて・・


あともう一人…


あいつが心底、信頼した人がいたんだ。


長年、付き合った恋人だったんだけど…


その恋人にもかなり酷い裏切り方をされて。


もう…
あいつは誰にも心を許すことはないと思う。




俺たちにも・・」






「―――え…?」




視線が合うと、支倉さんは寂しそうに微笑んだ。




< 160 / 160 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

告白
ネイロ/著

総文字数/12,898

恋愛(学園)61ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
先生が、好き。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop