マイ・シュガーランド



「なっちゃん・・
本当に大丈夫?」



「柘植さん、なっちゃんて何ですか?」




あれから柘植さんは
「お腹が減った。焼きそばが食べたい」
と、言い出し、二人で歩いてスーパーへ買い物に行った。


キッチン用品はやたらと揃っているのに、冷蔵庫には飲み物以外は何も入ってなく、調味料から全て買い揃えた。




「な、なっちゃん!!」



「だから、なっちゃんって・・」



野菜を洗っていると、横でやたらと心配そうに柘植さんが見ている。



「だって、奥さんになるのに名字で呼んだら変でしょ?
だから、なっちゃん。」



「・・・」



「俺のことはなんて呼びたい?」



「柘植さん…」



「拓人って呼んでほしいかな!」



「・・・」



「ねぇ、それより本当に作れるの?
危なっかしいんだけど…」



柘植さんはかなりマイペース。

いい大人のくせしてワガママな気がする。

基本的には優しいんだけど・・


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